作品が出来上がるまで2(地のし〈地直し〉)

  • 2009.11.19 Thursday
  • 21:18
かつて2年ほど、きものの仕立て屋の弟子入りしていました。
弟子入りは住み込みが基本ですが、
市内に住んでいたので特別な計らいで、通いで弟子入りが許されました。
ここでの生活は特殊で、また別に綴りたいと思います。

弟子入り先は、お仕事で着物を着る人たち(舞妓や芸妓など)
の着物を仕立てているところで
ペーペーの新入りでも、実際の商品を縫って教わっていました。
最初の半年くらいは前回も書いた「地のし」と「背縫い」ばかりします。
新入りがする「背縫い」とは、袷の裏地の背中の部分を縫うことで、
ツルツルの絹の布地をまっすぐに縫って、
絹の感触と運針の稽古を兼ねて行います。
慣れた頃に新人がよくやる失敗が
両側とも背縫いをしてしまうことです。
両方してしまうとどうなるかというと、
袋状になってしまうのです。わたしもしっかりやりました。

地のしをする職業用のアイロンは大変重く、とても高温になります。
その時の給与の何十倍、いやヘタしたら何百倍もする高価な反物を
焦がしはしないかとヒヤヒヤ、すばやく終えることだけを心がけていて
あれで地のしができていたのだろうか?
普段は裏地ばかりを縫っているので、
表地には地のしでしか接する機会がありません。
そこで、最高の織り、最高の染めに接することができました。

今ではこの地のしの大切さがよくよくわかっているし、
結構楽しくて好きな作業です。
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